- ■ 月経不順
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月経は脳の視床下部からゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)が分泌されることで始まります。
視床下部はホルモンを分泌する場所だけではなく、感情や自律神経系の中枢として大切な働きをします。月経不順はストレスや環境変化でホルモン分泌に障害が出るため生じます。過度のダイエットや甲状腺機能障害、薬剤による場合もあります。
当クリニックでは超音波検査や内分泌検査を用い、その結果を踏まえてホルモン療法などの治療を実施します。
- ■ 月経困難症(生理痛)
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月経(生理)の開始に伴い立ち上がれないほどの激しい下腹部痛、腰痛などの症状が現れるのを月経困難症と呼びます。比較的よく見られる病気です。
主な症状は下記の通りです。
- 腹部が張った感じ
- 吐き気
- 頭痛
- 疲労
- 脱力感
- 食欲不振
- イライラ
- 下痢
- 憂うつ
当クリニックでは超音波検査や内分泌検査を用い、その結果を踏まえて低用量ピルの処方などを行います。
- ■ 月経移動
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旅行などの予定により月経日を移動させたい方はご相談下さい。
月経が発来する前、黄体期は受精卵の着床のために子宮内膜が肥厚しています。
これは卵巣の黄体から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンにより子宮内膜の肥厚が維持されています。
受精卵が着床しないとHCGが分泌されないので黄体が刺激されません。
黄体は寿命が2週間くらいなので、刺激がないと(妊娠しないと)エストロゲンやプロゲステロンの分泌が減少し、血中から消失してゆきます。
するとこれらのホルモンの作用が無くなり、子宮内膜が維持できなくなり出血始まります。
これが月経です。このメカニズムを利用しエストロゲンやプロゲステロンを内服薬で追加することで、月経を抑制することができます。
よって予定月経を移動させることができます。当クリニックではエストロゲンとプロゲステロンが一緒含まれるホルモン剤を処方します。