- ● 更年期とは
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更年期とは、卵巣機能が終了する閉経前後数年間の期間を指します。閉経の平均年齢は51歳と言われているため、大体40代半ばから50代半ばあたりの期間が更年期にあたります。
ただし個人差が大きく、人によっては30代後半から更年期症状を来す方もいます。
- ● 更年期障害
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更年期障害は卵巣機能の低下に伴う女性ホルモン(エストロゲン)減少により引き起こされる、ホルモンバランスの乱れに伴う身体的、精神的不調を指します。
エストロゲンの分泌量が減ると脳から性腺刺激ホルモンが分泌され、ますます女性ホルモンバランスが崩れます。それにより自律神経や情動まで影響を受ける上、家庭問題(夫の定年や親の介護、子どもの独立など)や職場で責任のある仕事を任されるといった環境の変化に伴うストレスも加わることで更年期障害が現れます。
- ● 更年期の症状
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更年期の症状には個人差が大きく、自覚症状がほぼない方もいれば日常生活に支障を来す方もおります。
実に様々ですが、代表的なものをまとめました。
- ■ 全身的な症状
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ほてり、のぼせ、動悸、脈が早まる、多汗(大量の汗)、めまい、肥満、やせ、むくみ、冷え
- ■ 運動器官系の症状
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肩こり、腰痛、手足のしびれ
- ■ 精神的症状
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イライラ、不安、うつ、神経質、睡眠障害、意欲低下
- ■ 生殖器系の症状
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月経異常、不正出血
- ■ 消化器系の症状
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吐き気、嘔吐、食欲不振
当院ではこのような症状を踏まえながら、みなさまの生活環境における背景も考慮した上でご納得のいく説明を行い、対処法についてもご相談いたします。